フリーメイソンを歴史上の事実として真剣に考察する。

フリーメイソンといえば陰謀論や裏社会などを連想する人が多いだろう。

いわずとしれた秘密結社である。というよりは秘密結社といえばフリーメイソンとまでなっている。

その全貌は明らかになっていないが、過去のフリーメイソンについては色々と明らか部分もある。

今回は歴史にのこるフリーメイソンについて紹介する。

 

 

 

フリーメイソンがもともとヨーロッパの石工の集まりだということはよく知られている。14世紀ごろから石工が各地のロッジと呼ばれる集会所で情報交換をしたりしていた。当時のヨーロッパは建物も橋も家もほぼ全て石で作られていたため、石工の影響力は高かった。

そのロッジの影響力や情報力にひかれて科学者やプロテスタントなどの隠れ蓑となっていった。のちにカトリックと対立する勢力となる。石工でなく、科学者や医師、軍人、政治家などのフリーメイソンを思索的フリーメイソンと呼び、会員は世界に増えていった。現在存在するのは全員思索的フリーメイソンである。

 

 

何故フリーメイソンがここまで大きくなれたかというと、秘密主義という性格による。当時ヨーロッパはカトリック教会が頂点の世界だった。キリスト教、特に新約聖書を信奉する世界だ。地動説を唱えたガリレオや進化論を説いたダーウィンなどは異端と処罰された。彼ら科学者がフリーメイソンに目をつけ、隠れ蓑とした。彼らの自由・平等・博愛の精神でメンバーは地位や思想に関係なく情報を交換し助け合うものだ。その現場であるロッジがヨーロッパ各地にあるのだ、それも秘密主義である。身を隠すには格好の場所だった。

次第にロッジは情報交換の場所と変貌していき、メンバーも政治家や軍人、貴族などが増えた。フリーメイソンにはいっていれば様々な階層の人とコネクションができ、情報量も多かった。

こうしたメリットだらけの秘密結社に優秀な人物はどんどん集まった。そして西洋列強がアジアへ植民地支配へ進出すると平行して世界に広まっていった。

 

 

 

よく言われる話だが、アメリカ独立戦争・フランス革命・第一次二次世界大戦の裏にはフリーメイソンがいたとされる。これは事実だろう。

というのも、これらの主要人物は大概フリーメイソンのメンバーだからだ。

フリーメイソンのメンバーが意味する所は大きい。先ほども述べたが、メンバーは自由・平等・博愛の精神のもと助け合うことをモットーにしている。地位や思想に関係なくだ。

世界中どこへいってもコネクションをもっている彼らは効率的に行動できただろう。

 

 

 

このご時世、フリーメイソンが世界を牛耳っているというと冷ややかな目でみられる。

ここまでフリーメイソンのことを語っておいて申し訳ないが、わたしもそれに関しては懐疑的である。

なぜなら、彼らは秘密結社だからだ。懐疑的というよりは、分からないといった方が正確か。

彼らが今何をしようとしているのかはさっぱりわからない。だから、世界を牛耳っているのかもわからない。

しかし、フリーメイソンのロッジは現在も世界中にある。日本にもある。

それは事実だ。

 

 

 

歴史上のフリーメイソンをもう少し話すと、やはり西洋列強がアジア進出しだした頃がわかりやすい。

日本が江戸時代のころ、鎖国体制をしいていた。しかし、その日本でさえフリーメイソンのロッジはあった。進出してきていたのだ。

場所は長崎。唯一港を開いていた場所だ。

ここを中心にフリーメイソンのメンバーが明治維新の暗躍をする。

歴史の授業で習った内容と違うので信じられないと思うが、面白いほどこの時代に日本と関係をもった外国人はフリーメイソンなのである。

グラバー然り、ペリー然り、ティチング然り、ベアト然り。

フリーメイソンと聞いて胡散臭い都市伝説だと斜に構えず、実際に彼らを軸に歴史を見ると辻褄があってしまう。これが彼らが人々の興味を惹きつける所以だろう。

ちなみに、明治維新の偉人とよばれる人たちはフリーメイソンと関わった者が多い。初代大統領・伊藤博文はグラバーの仲介によりイギリス留学をした。一人ではない、長州ファイブと呼ばれる5人で留学させてもらった。この5人は全員が明治新政府の重役に就いた。

幕府側にも西周という人物がいた。彼は日本人初のフリーメイソンとして知られている。といっても、初めて名前を聞いた人の方が多いだろう。

歴史に名前が残らないという意味では、日本で暗躍したフリーメイソン・グラバーが晩年『グラバー史談』で面白い発言をしている。「自分に歴史はない」「自分の名前は出さないように」と。

秘密結社フリーメイソンというものがほんの少しだけ見えてきたのではないだろうか。

明治維新をとりまいたフリーメイソン、

キンダー・フィッシャー・アストン・ブラック・ストーン・サルダ・ハンター・ベアト・エルドリッジ。

彼らの名前を聞いたことがある人は何人いるだろう。

グラバーと彼らの動向から明治維新を探ると、違う歴史が見えてくる。

 

同様のことが、独立戦争他おおくの歴史上の出来事にも言えることである。

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この記事を書いた人

文系で日本史専攻→システムエンジニア
世の中の役に立つシステムを開発・導入してます。
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