IT初心者でもわかる!『サーバ』って何?わかりやすく解説

サーバとは何か?についてIT初心者の方でもわかるように解説します。

サーバの解説をしているサイトはいくつもありますが、正直かなり専門用語が出てきます。
私がシステムエンジニア1年目の頃にサーバについて知識を得ようと調べましたが、「つまりどういうことなんだ?」という記事ばかりでした。

この記事では専門用語を極力使わず、小学生でもわかる内容にしましたので、サーバとは何かをざっくりと理解していただける内容になっています。

Youtubeに解説動画も上げてますので、こっちをご覧いただくことでもご理解いただけるかなと思います。

目次

サーバとは?基本的な概念から解説

1. サーバとは何か?

サーバとは?

サーバとは一言でいえば超ハイスペックなパソコンです。
簡単ですね、サーバは何かと言われたら「超ハイスペックなパソコン!」と答えましょう。

パソコンを一度は使ったことがあると思います。
いろいろな事ができますが、パソコンのスペックによってできることは変わってきます。
スペックが低いと簡単な文書作成やチャットのやり取りレベルで一杯一杯ですが、スペックが高いとオンラインでFPSゲームなんかもサクサクできてしまいます。

サーバはその中でも超ハイスペックなパソコンなんです!

パソコンという以下のようなものをイメージしますよね。

最近では1枚目の写真のようなノートパソコンが主流ですが、2枚目の写真のような本体とディスプレイが分かれているタイプもあります。2枚目の写真のパソコン本体というのは横向きになっていて画面の下敷きになっているやつですね。

サーバの形は2枚目の本体と似ています
サーバはこんな形です。

1枚目がサーバです。デスクトップパソコン本体を大きくしたイメージです。こいつがハイスペックなパソコンなんです。
サーバは大体、2枚目のようなサーバ室という場所に置かれます。サーバ室はドラマや映画なんかでみたことがあるかもしれません。たくさんのコンピュータがピカピカ光っててよくわからない場所ですよね。
サーバ室には1枚目のサーバが大量に詰め込まれています。なので何かよくわからないもの、というイメージになりがちですが、サーバ単体で見ればただのパソコンと変わらないんです。

ちなみに、サーバ室が必要な理由は、サーバを冷却するためです。
サーバは超ハイスペックなため信じられない量の処理を実施しています。スペックが高いので問題なく処理可能なのですが、必然的にサーバ本体が発熱してしまうんです。なので、サーバの劣化を防ぐために冷房ガンガンの場所に置いておく必要があります。それがサーバ室です。とっても寒い場所なんです!

サーバの役割とは?

サーバの役割とは、サービスを提供することです。

サービスと一言でいっても範囲がひろすぎますよね。
サービスの種類のよってサーバの種類も変わってくるのですが、それは後ほど解説します。

簡単にサーバが提供するサービスとはどんなものがあるのかを紹介します。

サーバの提供するサービス
  • アプリ:メルカリやYoutubeなどのアプリを提供するサーバがあります。
  • メール:Gメールなどのメール送受信機能を提供するサーバがあります。
  • ホームページ:企業のホームページ公開機能を提供するサーバがあります。

いくつかサービスを挙げましたが、スマホやパソコン、スマートデバイス(インターネット使えるテレビやルンバ等のロボット)から使用しているサービスは全てサーバから提供されていると思っていただいてOKです!

もう少し言うと、スマホやパソコンでWiFiや4G、5Gのネットワーク回線が繋がっていないと使えないアプリとかありますよね?それは全てサーバから提供されているサービスです!
サーバへはインターネットを介して通信しているので、ネットワーク接続がないと使用できません。そこが一種の判断ポイントですね。

クライアントとの関係性

クライアントという聴きなれない言葉がいきなり出てきてしまいました。
横文字を並べてしまうと混乱の元ですが、サーバの説明をしようと思うとちょっと必要な言葉なので申し訳ないのですがちょっと解説させてください。

IT用語でいうクライアントとはサーバへ処理を要求する端末のことを言います。
もっと簡単に言えば、スマホやパソコンのことです。

基本的にサーバは受け身です。クライアントからの処理要求を待っている存在です。

例えば、Youtubeを見るとします。Iphoneのホーム画面からYoutubeのアプリをタップして開きます。するとYoutubeのホーム画面が表示され、おすすめ動画が出てきますよね。
実は、Youtubeのアイコンをタップした時にスマホからYoutubeのサーバに処理要求を行なっています。

スマホ

Youtubeのホーム画面を表示して、そこにこの人用のおすすめ動画の情報を表示して!

Youtubeサーバ

OK!この情報だね!送ったよーーー!

スマホ

受け取った!よし、この情報をスマホ画面に表示するぜ!

みたいな感じですね。
基本的にあらゆるサービスは利用者から「この処理をして」という要求があり、サーバがその要求に応えるために処理を実行し結果をクライアントに戻し、クライアントは受け取った情報を画面に表示することで成り立っています。

スマホアプリのゲームであれば「ガチャを引きたい」と思いガチャボタンを押せばガチャ画面が表示されます。
WordやExcelであれば画像を挿入したいと挿入ボタンを押せば画像アップロード画面が表示されます。
インターネット経由のサービスは利用者(クライアント)が主導でサーバがそれに応える図式です。

サーバは超ハイスペックなパソコンで、サービスを提供している!
利用者(クライアント)の要求に応えている!

ここまでの知識でざっくりと理解はできています。この先はもっと詳しい内容になりますが、サーバとはそもそも何かをとりあえず知りたかったという方はここまででも問題ない内容です。

2. サーバの種類

物理サーバと仮想サーバの違い

サーバは様々な種類があります。
まずは物理サーバと仮想サーバから解説します。
正直、混乱しやすい部分になるのでもし分からなくなったら読むのをやめましょう!
クラウドやオンプレミスといった用語を知ってからリベンジしてみると理解が深まるかもしれません。

物理サーバ

物理サーバは、CPU、メモリ、ストレージなどの独自の専用ハードウェアを備えたスタンドアロンマシンです。各物理サーバは独立して動作し、独自のアプリケーションとサービスのセットを実行します。

仮想サーバ
  • 仮想サーバ(または仮想マシン)は、物理サーバーの機能をエミュレートするソフトウェアベースのエンティティです。仮想サーバは1台の物理サーバ上で複数のOSを動かし、複数のサーバーとして動作します。
  • 仮想サーバは物理サーバのハードウェアを利用した仮想的な「サーバーソフトウェア」です。複数に分けた仮想サーバごとに別のOSやソフトウェアをインストールして、別の環境として利用できる点が大きな特長です。

上記の説明はAIに物理サーバと仮想サーバの違いを聞いてみた結果です。
横文字と専門用語のオンパレードで見てて頭が痛くなってくる説明ですよね。

頑張ってなるべく簡単にまとめてみると以下のようになります。
・物理サーバは1個のサーバ機械を使用したサーバです。
・仮想サーバは1つの物理サーバの中で動いているサーバです。1つの物理サーバの中に複数個の仮想サーバを動かす事ができます。

物理サーバ。この中に複数の仮想サーバが動いているかもしれない。
仮想サーバと物理サーバの違い
  1. ハードウェアリソースの所有
    • 物理サーバはCPUやメモリ、ストレージなどのハードウェアリソースを所有するサーバーです。
    • 仮想サーバは物理サーバーのハードウェアを利用した仮想的な「サーバーソフトウェア」であり、物理的なハードウェアリソースを持ちません。
  2. 運用方法
    • 物理サーバは独立して動作し、専用のアプリケーションとサービスを実行します。
    • 仮想サーバは1台の物理サーバ上で複数のOSを動かし、複数のサーバーとして動作します。
  3. メリット
    • 仮想サーバの利用で、物理サーバの設置台数を減らせるなど、コスト面の大きなメリットが期待できます。

仮想サーバはクラウドサービスでも広く活用されており、物理サーバと比較して柔軟性や効率性が高いです。

仮想サーバでは、物理サーバを追加で購入する必要がなく、新しいサーバを構築する事ができます。
物理サーバは値段が高いためコスパが良いですし、構築も削除もワンクリックでできるものが多いです。

Webサーバ、メールサーバ、データベースサーバなど

難しい部分は乗り越えました!
正直、物理サーバと仮想サーバの違いなんて知ってても知らなくても何も問題ありません。
実際にお仕事でサーバ構築したり運用したりしている人は既に知っているはずですし、そうでない方は知らなくても困らない部分です。

この節ではWebサーバ、メールサーバ、データベースサーバなどの種類について解説していきます。

〇〇サーバの〇〇に入る名前は基本的にそのサーバが提供しているサービス名が入ります。
Webサービスを提供していればWebサーバ、メールサービスを提供していればメールサーバといった具合です。

サーバは1サーバ1機能だったりする事が多いです。
もちろん例外で全て詰めこんでいるサーバもあります。
ですが基本的にはそのサーバの主要機能の名前で〇〇サーバと呼ばれるのが基本です。

サーバの種類

APサーバ:アプリケーションサーバの略です。アプリが動作するための処理が全て詰め込まれているサーバです。このボタンを押したらこう動くとか、登録処理をするとか、課金処理をするとか。あらゆるアプリの心臓となるサーバです。

Webサーバ:HPやインターネットブラウザで動作するアプリ用の処理が動いているサーバです。APサーバと同義である場合もあります。

メールサーバ:メールの送受信機能を主に担っているサーバです。あまり利用者が見込まれないメールサービスの場合はAPサーバにメールサーバの機能を持たせることも多いです。

DBサーバ:データベースを構築しているサーバです。主にAPサーバやWebサーバで動いているアプリの情報を全て管理しています。例えば、登録制アプリであれば登録者の情報だったり、マッチングアプリであればチャット履歴や支払い履歴などがDBサーバに蓄積されています。

ファイルサーバ:ファイルを保管しておくサーバです。例えば、大学のゼミや会社の事業部単位でメンバーが共通して利用できるフォルダ機能などを提供します。そのフォルダにファイルを保存すれば、他の人も見れるやつですね。

繰り返しになりますが、〇〇サーバというのはそのサーバが提供しているサービスを表しています。
サーバは購入した時点ではまっさらな状態で、何の機能も持っていません。
そのサーバに作成したプログラムを載せることでプログラム通りの動きをするサーバになります。
つまり、構築次第で何サーバにもなれるということです。何用に構築されたかで〇〇サーバになるか決まります。

サーバのセキュリティと運用

この章は完全にサーバ運用者向けの内容になってますが、運用するにあたってこんなことを気をつけているんだ、という気づきがあれば良いなと思い記載しております。

サーバ屋さんからしたら当たり前の内容ですし、サーバの基本的な解説を求めている方からしたら必要としていない情報なのかなと感じます。

箇条書きでまとめておりますので、少し知識の幅を広げたい方はぜひ読んでみてください!

1. セキュリティ対策

ファイアウォール、SSL証明書など

  • ファイアウォール:ネットワークトラフィックを監視し、不正なアクセスをブロックするセキュリティデバイスです。ファイアウォールの設定は重要であり、適切なルールを設けてサーバを保護します。
  • SSL証明書:ウェブサーバとクライアント(ブラウザ)の通信を暗号化するための証明書です。HTTPSプロトコルを使用する際に必要であり、セキュリティを向上させます。

セキュリティの重要性

サーバのセキュリティは、機密情報の漏洩や不正アクセスから保護するために欠かせません。

セキュリティ対策を怠ると、攻撃者によるデータの改ざん、盗難、サービスの停止などのリスクが高まります。

2. サーバの運用管理

バックアップ、アップデート、モニタリング

  • バックアップ:定期的にサーバのデータをバックアップすることで、データの損失を防ぎます。
  • アップデート:OSやアプリケーションのアップデートを適切に行うことで、脆弱性を修正しセキュリティを向上させます。
  • モニタリング:サーバのパフォーマンスやセキュリティ状態を監視し、問題を早期に検出します。

トラブルシューティングの基本

サーバに障害が発生した場合、原因を特定して修復するためのトラブルシューティングが必要です。

ログの確認やネットワークトラブルの解析など、基本的なトラブルシューティング手法を習得しましょう。

サーバについてまとめ

最後に、3行でまとめると以下のようになります。

  • サーバは超ハイスペックなパソコン
  • サーバはサービスを提供するためのもの
  • クライアントからのリクエストを処理している

難しいことは考えず簡単にするとこの理解で良いです。
サーバについて少し理解が深まりましたでしょうか?
参考にしていただければ幸いです。

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この記事を書いた人

文系で日本史専攻→システムエンジニア
情報処理安全確保支援士・AWSSAP
本ブログでは社会人に役立つライフハック術を発信しています。
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