5Gの時代になりIT技術とともに生きる「society5.0」を政府が目指している。
あらゆるものがインターネトにつながる5G、いままでの社会とはまるで違うものになると期待されている。
今回は、そんなIoTの時代になると、どのようにデータが利活用されるのかに絞って解説する。
IoT
まずはそもそもIoTとは何なのかから入る。
internet of things :モノのインターネット
モノのインターネットとは、いままでスマホやパソコンのみがインターネットに繋がっていたが、他のあらゆるモノがインターネットに接続できることを指す。あらゆるモノとは、文字の通り、あらゆるモノだ。あなたが考えうるモノ全てがインターネットにつながると考えてもらっていい。
実用化されつつある例として、車・鍵・ロボット・掃除機・飛行機・ドローン・服・メガネ・シャッター・信号機などがある。
インターネットにつながるとはどういうことか。
通信機能を持つという意味である。
この機能によって現地にいなくてもIoT機器から温度や明るさ、周りの状況、画像などを受信でき、さらに遠隔操作することも可能になる。
パナソニックの掃除機「ルーロ」は外出先からスマートフォンで操作でき、Qrioの「Qrio Smart Lock」は扉の内側に取り付けることでスマートフォンで鍵の状況確認、施錠、解錠ができる。
家屋の電力制御システム「HEMS」はインターネットを通じて、電力価格が安い時は蓄電池に電気を貯め、電力価格が高い時には家庭用蓄電池から充電する。
このように、インターネットと繋がっていることによって、電力価格や為替などリアルタイムでの動向をそのまま反映させ遠隔操作することが可能である。
ICT・データの利活用
IoTはデータをリアルタイムで送受信、操作できる。
そこで、データ環境がどのように伝わりIoTが動いているのか、利活用を解説する。
情報のサイクルは次のようになっている。
①データの収集:IoT機器【センサー】
②データの蓄積:クラウド
③データの分析:AI・機械学習
④分析・データに基づく行動:IoT【ロボット・アクチュエーター】
①くりかえし
1:データの収集(実世界)
IoT機器にはセンサーを取り付けることができ、人間の五感で感知できるようなデータの収集ができる。
センサーによっては人間の五感では感知できない電波や紫外線なども感知・計測できる。
2:データの蓄積(デジタル世界)
IoTが収集したデータは、クラウド等のサーバ(コンピュータ)に送信されて保存される。画像データ、音声データ、温度、湿度など様々なデータが保存される。
クラウド等のサーバでは大容量のデータの保存が可能。長時間の膨大なデータを蓄積できる。
3:人間や人工知能によるデータ分析(デジタル世界)
蓄積された膨大なデータを分析することで将来予測、課題解決のヒントが得られる。
蓄積されたデータと現在のセンサーデータを統合して分析することで、近い将来の予測ができる。
分析作業はAIが行うケースが増えてきている。
4:分析・データに基づく行動(実世界)
分析結果や受信したデータを有効活用して自動的に機器が作動
受信データ・分析結果から自動でプログラムや機械が作動。コンビニでは自動発注なども行われている。
動作状況のスマートフォンへの通知、機会やロボットの制御(操作)などを行う。
以上のように、実世界からデジタル世界、そして実世界へとデータが行き来し、IoTが作動している。
クラウドやAIなど最新技術なども組み合わさっていることも確認できるだろう。
こうした環境が、これからの社会のスタンダードになっていく。覚えておいて損はないだろう。
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