小学校教育で英語とプログラミング教育が義務教育化される。
英語は聞きなれた言葉だが、プログラミングについては知識が乏しい人が多いのではないか。自分の子どもが得体のしれない教育を受けていることに不安を感じるかもしれない。
しかし、プログラミングはこれからの日本で生きていく上で必ず習得しておかなければいけないものである。
まず、プログラミングとは。
言葉の通りプログラムをつくること。例えばロボットに「人を認識したら右手を挙げる」というプログラムを仕込めば、そのロボットはその通りに動くようになる。要するにルールを作成することである。以下に文部科学省のプログラミング教育に関しての説明をのせる。
自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力(文部科学省)
しかし、義務教育で覚える相手は小学生だ。もちろんプログラムを書くことを授業でするわけではない。ロボットやこれからの社会で活躍するテクノロジーがプログラムで動いていることを理解するための授業となる。つまり、世の中の仕組みを知る授業ともいえる。
こうした新技術の知識が乏しい高齢者の方たちはスマホ一つ操作するのにも苦戦するのは想像しやすいのではないか。これからの時代はさらに発達したIoT(あらゆるモノがインターネットにつながる)社会になる。生きていくにはプログラムの知識がなければ苦労することとなるだろう。
そのためのプログラミング教育だ。
そして、IT人材の不足が将来日本の深刻な問題になる。
2020年には37万人のIT人材が不足することになると調査されている。
AIの台頭で懸念されているように、会計・財務・税務などの計算をともなう単純作業はAIにとって代わられる未来がすぐそこまで来ている。
2013年に英オックスフォード大学が発表した論文『雇用の未来』では、「将来、アメリカの労働人口の約47%の仕事が、AIやロボット等により自動化されるリスクが高い」とされる。日本でも同様のことが言えるだろう。
IT人材の育成が急務とされるこの時代で、日本はIT人材が不足しているのだ。これを打開するためにも義務教育でプログラミングを学ばせることは意義のあることになる。
これからはsociety5.0
いわゆる超スマート社会と呼ばれる時代に突入します。
プログラミング(コンピュータ)によるロボットなどの自動化が当たり前の時代です。
いかに超スマート社会へシフトチェンジできるかが、国際的に大切になってきます。それ次第では先進国や世界のトップの国々の構図もガラッと変わっても不思議ではありません。
これからの日本が世界に遅れをとらないためにもIT人材不足の解消は急務となります。
少子高齢化による生産力低下を抱えている日本だからこそ、「society5.0」への取り組みが重要視されます。
プログラミング学習や超スマート社会と聞いて、なんだか難しそうなことをやるんだなと受身にとらえるのではなく、これからの時代を生きる一人の個人として理解を深めましょう。
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