文系からSEになって1年が経とうとしています。
プログラミングやITの成長など、情報を専攻していなくともIT業界がやIT技術が身近になってきています。
様々な場所でプログラミングやエンジニア転職という言葉を目にするようになってきました。
この時代において、文系からIT業界、そしてエンジニアになりたいと思うことは不思議ではありません。
文系出身だが、エンジニアで活躍したい!IT業界に興味がある!という方に向けて1年間のことを話したいと思います。
具体的なSEの仕事内容を簡潔に
このサイトにたどり着くまでに、他のサイトなどをいくつも経てたどり着いていると思います。
あらかたIT業界やエンジニアとして働くことなど、概要は他のサイトでつかんでいるでしょう。
なので、このサイトでは私の職場環境や仕事内容など、具体的な内容がわかるようにしました。
具体的なイメージを持って、就職後のギャップを埋めたい、というのが理由です。
プログラミングスクールが謳っている宣伝文句が世に出回っていますが、あれはビジネスです。新規顧客を獲得するために甘い言葉を並べることは当たり前です。
私はただのSEなのでありのままをただ書き綴るだけですので、現実の乖離は大きくないと思います。
その1【SEは激務?】
まず、私がSEに抱いていたイメージは【激務】でした。
システムをつくる、運用する、という性質上、エラーと一生付き合っていく必要があります。
学校やバイト先でPCやタブレット端末などを使用する機会はありましたが、エラーが起こるたびに意味が分からなさすぎて嫌になってしまうという経験ばかりでした。
当時の私は文系のPC知識ゼロでしたので、直すどころか、原因もわからない、そもそも調べようなんて思わない生活でした。
しかし、SEはそこを直すことが仕事です。
そこだけでも大変な仕事だなと思っていたのですが、システムエラーを直すという性質上、いつなんどき電話がかってくるかわからないんだろうなと思っていました。
例えば夜中に電話がかかってきてエラーが起きたから直してくれと、そして深夜残業なんて当たり前だと。
→入社しての回答
感想として、思ったほどの激務ではないが、世間的に見れば激務の部類、です。
私の部署では自社製品を製造しており、お客様へ導入し、保守運用を行うというビジネスです。
分類としては【自社開発】にあたります。
グループとしては開発チーム・導入チーム・保守チームに分かれます。
中でも激務なのは開発チームで、プロジェクト期間中は21時、22時まで残業は当たり前のように行っています。
強制ではないのですが、やらないと終わらない、そんな印象です。
残業は若手が多いです。理由は仕事が遅いから。SEの仕事なんて簡単に言ってしまえば計画を立てて、計画通りにコーディングするの2つしかないのです。
コーディングができないだったり計画が立てられない、進みが遅いということが原因です。
逆を言えば進捗通りに物事がすすんでいれば残業などおこらないのですが、作業量からしてまあそんなことは有り得ないな、と思っています。
そして体質として終わるまでやれ、という考えがあるように感じます。
自分の力で終わらせなければいけない=残業で終わらせる
という構図は根っこの部分にあります。
基本的に仕事量が多いという感想です。
その2【文系でも大丈夫は本当?】
エンジニアの求人に文系歓迎!の文言は一般的になってきました。
とはいっても不安なのが文系の意見。
不安の原因はついていけるか?習得できるか?適正があるか?学べる環境があるか?優しく教えてくれるか?
といってものだと思います。
→入社しての回答
文系でも大丈夫は本当。
正直、ここまでできるようになるとは思っていませんでした。
1年間でできるようになった言語はJava、C#、SQL、HTML、Velocityです。
何のことかよくらからん、という人はとりあえず何かプログラミング言語ができるようになったんだなと思っておいて大丈夫です。
出来るようになります。
ただ、とっても大変でした。インターネットでみると、さぞ簡単に楽しく和気あいあいとプログラミングが学べるような書き方を見ますが、大変でした。
感想としては、一から教えてもらうというスタイルではなく、明日までにここまで頑張って作ってみてね、わからなかったらネットで調べて、それでもわからなかった聞いてね。みたいな感じです。
要は手取り足取り教えてもらえるわけではなく、あくまで学んで実践するのは自分。指摘してもらって、さらに知識を深めていくのも自分、全ては自分の頑張り次第なのが現実でした。
経験がない身としては、いや、教えてくれよと思うことは日常茶飯事でした。
皆さんもSE1年目は同様の経験をすると思います。ここは皆さん必ず経験します。
何も分からない、知識がないことをこの日までにやれ、調べて、わからなかったら聞け。
先生はいません。聞く相手も超忙しそうな先輩で聞きづらいです。
精神的にやられます。しかし、ここを乗り越えるとプログラミングはたしかに1年間でできるようになります。
その3【給料いい?】
IT業界、特にエンジニアは高級取りだというのは本当か?
→入社しての回答
社会平均 < エンジニア < 五大商社
これが現実だと思います。当然人による、ってやつはありますが。
エンジニアの給料というものは、一概に言えない部分が多いです。
というのも、エンジニアは給料=能力だからです。
当然新卒で入社して転職しない限りは年功序列で年々少しづつ給料が増えていくのが一般的ですが、
エンジニアは転職が当たり前です。転職して給料を上げていくイメージですかね。もちろん優秀な人は。
腕が経つエンジニアは年俸数千万で転職する人もいれば、スキルが乏しいエンジニアはとても低い賃金でこき使われることになります。全ては実力次第です。
ピンキリという言葉が一番似合う職種のように思います。
平均すれば回答のような位置づけでしょう。
特に日本でIT業界といえばベンダーなら富士通、NEC、情報系だとNTTなどがメインどころで、そことその子会社が多くの人数を採用します。
この層に入社することを考えればエンジニアといっても社会的にとても高い給料をもらえるというわけではなく、一般的な給料です。まさに回答した順番になります。
エンジニアで若くして高級取り=外資なのでそこは注意が必要です。
おわりに
私は就活の時期に戻れたとしても、またSE職にエントリーシートを出します。
理由は、SEって面白いから。
モノづくりができるって、仕事として最高だと思います。スキルになるし、なによりルーチンワークにならない。
自分に任された機能の実装なら、自分の裁量で作ることができるので自由度が高い。
クリエイティブな風土がある。
文系SE、個人的になって良かったです。
質問などあれば、生の声をお届けしますので、聞いて行ってください。
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