ガキの頃の自分は、今の自分を見てどう思うだろうか。
今の自分は、ガキの頃の自分に胸を張って幸せだと言えるだろうか。
人生とは、夢とは、幸せとはなんだろうか。
これは生き続ける限り決して埋まらない心の1ピースである。
ある人は言う。人生は夢だらけだと。
またある人言う。人生は地獄のなかの地獄であると。
子どもを作るとなったときにでてくるのがお金の問題である。
お金がなければ子どもは育てられない。
愛情と家族の絆などでは絶対になんとかできない問題である。
これから子どもを育てようと意気込んでいる人に知っておいてもらいたいのがお金と学歴の関係である。
東京大学が実施している「学生生活実態調査の結果」2016年度によると、
東大生の親の世帯収入は60%以上が世帯年収が950万円以上
という結果がでている。逆に世帯年収450万円以下の過程は一番割合が低く10.9%となっている。
日本社会全体で数パーセントとされる年収1000万越えが半数を超えているのだ。
他にも高学歴と言われる大学の生徒の親は高収入である確率が高いこともわかっている。
家賃や生活費などを払って子どもの教育にお金を回せるかを今一度考えた方がいい。
子どもは作りたいから作るものではない。
それは己の欲望しか考えていない未熟者の考えと言わざるを得ない。
子どもはひとりの人間なのだ。しっかりした教育を受け、しっかり社会を学んでひとりで生きていけるようにすることが親の責任なのだ。
子どものいる家庭に憧れて子どもをつくるのだけはやめてあげてほしい。
命を軽視しないでほしい。
子どもは生活にゆとりができて初めて作ることを考える存在である。
お金はないが子育てはしたいという考えは捨てるべきだ。
教育費にお金がかけられない家は、子どもが成長するチャンスがどうしても少なくなる。
例えば、今のあなたは子どもが留学したいと言ったら行かせてあげられるだろうか。医者になりたいと言ったら予備校に通わせた上、莫大な医学部のお金を出せるだろうか。習い事がしたい、部活で用具が欲しい、楽器を練習したいと言ったら満足に環境を整えてあげられるだろうか。
教育費とは学校に通わせるお金のことだけではない。子どもがやりたい道へ進めるように環境を整えることも含まれる。それがいくらになるかわからないが、海外有名大学へ通おうものなら資金調達に追われる家も多いのではないだろうか。
お金に余裕がないにも関わらず子どもをつくってしまった家は、
「わがまま言ってないで我慢しなさい」
が常套句となって子どもは将来の道がどんどん狭まっていくのを感じる。
そういった人はみな、普通のサラリーマンになっていく世の中だ。
サラリーマンを批判しているわけではないが、研究者や実業家、著名人は子どもの頃から様々な経験を積んでいるケースが多い。やりたい、極めたい道をサポートしてくれる環境があると、子どもは飛躍的に成長する。
子どもも一人の人間だ。
あなたは子どもの頃、お金がないからという理由でなにかの道を諦めてしまった経験はないだろうか。
おそらく、全員がそういった経験をしていると思う。
その経験を自分の子どもにもさせるつもりか、と私は言いたい。
お金が全てではないが、子どもの教育についてはお金は多大に影響するのは確かだ。
一方で、ゲームや食事代、おこづかいを多く与える親がいるが、あれは論外である。それは教育費ではない。
子どもを遊ばせるためにお金を与えると子どもはダメになる。
子どもが学び、経験し、成長することにお金を費やすものが教育費である。
ここだけは誤解しないでもらいたいところだ。
子どもの興味を刺激し、自ら学びたいと思わせる環境を提供することこそが大切だ。
いま一度あなたに問いたい。
あなたは何のために子どもが欲しいのか。
自分が子育てをしたいという憧れで思っているのなら是非とも諦めてもらいたい。
そんな自己満足な私的な欲求を満たすために一人の人間の人生を左右させる決定をしないでほしい。
あなたの家庭の経済状況次第ではひとりの人間を不幸に陥れる決断になる。
一人前の子どもを育てて社会に送り出すという責任がもてるのなら、是非とも子育てに励んでもらいたいと思う。そして一人の幸せな人間を生み出してほしいと願う。
子どもを生むとは、自己満足であってはならない。
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