ガキの頃の自分は、今の自分を見てどう思うだろうか。
今の自分は、ガキの頃の自分に胸を張って幸せだと言えるだろうか。
人生とは、夢とは、幸せとはなんだろうか。
これは生き続ける限り決して埋まらない心の1ピースである。
ある人は言う。人生は夢だらけだと。
またある人言う。人生は地獄のなかの地獄であると。
勝者だけが正義な世の中である。
生きているとつくづくそう思う。
そして勝者がつくった組織・体制は腐敗していく。
そしてまた新たな勝者が表れて同じことの繰り返し。
「絶対」なんてものは存在しない。
ちなみに、人間は絶対評価できない生き物である。相対評価しかできないのだ。
1000万円のベンツの車を見て良いと思うか悪いと思うか。パーツや性能の説明をしっかり受けた後で、その車を評価できるだろうか。人間はできない。
隣に展示してある700万円の車がその車の旧式だと説明を受けて相対評価できるようになって初めて人間はこっちのが良い、悪いという判断を下すようになる。
ここは行動経済学の話になるが、大変面白い上に生活に役立つ学問なので是非本をよんでほしい。
しかし、そんな人間が唯一絶対評価を下すことのできる事がある。
それは「良い」と教わった事についてである。
例をあげると、
〇〇会社に勤めている人はエリートだと教われば、〇〇会社の人=すごい人だと評価するようになる。
ベートーヴェンの音楽は史上最高だと教われば彼を史上最高の作曲家と評価する。
アメリカヨーロッパは優れた国だと教わればそう評価するようになる。
薩摩長州は明治維新を成功させた優れた人たちだと教わればそう評価するようになる。
就職して生きていくのが親孝行だと教われば、その道に進むようになる。
これは教わるだけではなく、噂やテレビで取り上げられたなど、また著名人が発言したことなども含まれ、人間に絶対評価をさせることができる。
これはまったくいい意味で言っていない。
これらは全て自分で調べたことではなく、根拠のない戯言の類である。
こういったものが人間に絶対評価をさせるから、人間は「正しいと思い込んだ」誤った行動をとってしまう。
学校で教わったことを信じてはいけない。
テレビで見たことを信じてはいけない。
世論に流されてはいけない。
世間の「正しさ」を信じてはいけない。
「勝者」に騙されてはいけない。
「疑いの目をもつ」これは自分ひとりの人生を豊かにする大事な大事なカギだ。
普通に学校をでて教わったことのみでは、到底世界の構造など知り得ない。
世の中にはお金を湯水のように使っても使いきれない人たちがいる。超高級料亭で毎日のようにパーティーをしている人がいる。逆に、貧困が問題で不衛生な水をのんで生きている人たちもいれば、縄文時代さながらの文化の中で生きている人もいる。
日本の教育で育つと、こういった世界の姿を知ることなく生きている人ばかりだ。
勝者の歴史で学ぶからこうなってしまっていると感じてならない。
正解は自分のなかにしかないのですよ。
これを多くの日本の教育を受け日本の社会で生きている人たちに知ってほしい。
なにが正しくてなにが間違いか。
世界にどんな人たちがいて、どんな暮らしをしているか。
いま何が問題で、民衆はどう動いているか。
これらの知識を身に着けて、今いちど人生と向き合ってほしい。
特に日本ばかりに気をとられているのは一番危ないと警告したい。
自ら学び行動を起こそうとしない習慣が「普通」になっている国だからだ。
人生について悩むなら、まず知識をつけなさい。
そして「ひとり」で答えを見つけなさい。
世界の人たちはみんなそうやって生きていますよ。
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