お金が全てではない?あほか。お金のあとを追いかけろ。

ガキの頃の自分は、今の自分を見てどう思うだろうか。

今の自分は、ガキの頃の自分に胸を張って幸せだと言えるだろうか。

人生とは、夢とは、幸せとはなんだろうか。

これは生き続ける限り決して埋まらない心の1ピースである。

ある人は言う。人生は夢だらけだと。

またある人言う。人生は地獄のなかの地獄であると。

 

世の中金が全てじゃない。

幸せな家庭や仕事のやりがいこそが大切なんだ。

といった戯言はみんな大好きだ。

ただ一つ私から言わせてもらうとすると、世の中は金が正義である。

あえて金が全てという表現は避け、金が正義と言わせてもらう。

 

 

金は生きていく上で大切なツールだ。

あらゆるものの対価として金が使われる。

家賃や光熱費、水道・ガスなど生きていくために欠かせないものだ。

これは一般民衆レベルの話で皆身をもって体験していると思う。

しかし、金は生きていくためだけに使われるわけではない。

もっと上のレベル、政治の世界は金でものが通るところだ。

事実、歴史はそうやって動いてきた。

 

 

明治維新というものを皆さんご存知だろうか。

歴史の授業で聞いたことがあるのではないだろうか。

知らない人のためにすごくわかりやすく説明すると、まだ侍がいた江戸時代、ペリーがやってきて開国してよと言ってきた。日本人は西洋の軍事力にビビって開国をした。その後、九州の方の威勢のいい兄ちゃんたちが力を合わせて情けない江戸幕府を武力で滅びした。(戊辰戦争)そして新たに明治政府を設立し、アジア発の憲法や内閣など、今も残る制度をつくった。(超簡略)

この流れが簡単な明治維新。

 

 

そんな明治維新のなかで活躍したのが坂本龍馬だ。

いまでも歴史上の人物として人気の高い人物。

彼は薩摩藩と長州藩という、力はあるけれどとっても仲の悪かった藩のあいでに薩長同盟という同盟を結ばせる。他には亀山社中、のちの海援隊という海運と海軍のような組織を立ち上げたりもする。勝海舟と対談をしに江戸まで行ったりもする。また、海外から日本にやってきた武器商社から武器を買って薩摩や長州藩などに流したり、多岐にわたる活動をした。

西洋の最新式の武器を薩摩長州に流したというのは、戊辰戦争にも繋がる功績。

ここまでは教科書や詳しめの参考書にも書いてあることだ。

こういった歴史の経歴は華々しく書かれ、誰も疑いはせず称賛をおくりがちだ。

しかし、なにかおかしなところがないだろうか?

今の感覚でさえ、少し気持ち悪いところがないだろうか?

 

 

 

お金だ。

様々な活動の元となるお金はどこから出ているのだろうか?

江戸に行き薩摩に行き長州に行き、途中では旅館にも泊まる上に食費もばかにならない。意気揚々と立ち上げた亀山社中および海援隊においては、仕事をしていない男たちを50人近くも抱えているためそこにもお金がいる。莫大な武器弾薬・またそれを運ぶ船を買うお金もかかる。

しゃれにならない額のお金が動いていることがお分かりいただけるだろうか。

 

当時武器を仕入れていた外国商社は長崎にあるグラバー商会というところがメインだった。

グラバー商会とは、イギリスのアヘン商社・ジャーディン・マセソンという会社の日本支店であった。

当時のイギリスの繁栄は凄まじかった。第一次世界大戦まではイギリスの黄金時代でした。

地球の四分の一はイギリスの植民地であった。また、そこに地球人口の三分の一が住んでいた。

「太陽は絶えず大英帝国に照らされている」という言葉さえあった。

当時イギリスは中国にアヘンを売りまくって儲けまくっていた。それはもう莫大な金額である。

そして、二つの大きなアヘン会社が生まれた。サッスーン商会と、ジャーディン・マセソンである。

そのうち一つの支店がグラバー商会であり、龍馬のお得意先だった。

 

 

もう一ついうと、長州ファイブと呼ばれる人たちがいる。

有名な二人を挙げると、初代内閣総理大臣・伊藤博文と、明治新政府で外務大臣、大蔵大臣を務めた井上馨である。長州ファイブは何をした人たちかというと、ジャーディン・マセソンの船でイギリスへ密留学をした長州藩の将来有望な5人のことである。

なんと、日本の初代総理大臣はジャーディン・マセソンとイギリスにお世話になっている。

つまり、そういうことである。

 

 

なぜ今になっても龍馬の暗殺については謎ばかりなのか。

なぜ明治維新の話にお金の話は一切でてこないのか。

なぜ明治新政府以降イギリスをイメージした近代化が進んだのか。

なぜアジアで日本のみ植民地にならなかったのか。

 

 

お金は歴史を動かすことができ、また歴史を偽ることもできる。そして都合の悪いことは隠すこともできる。

それもお金の機能のひとつだ。

 

アメリカの超一流大学では「Follow The Money」を学ぶ。

お金のあとを追いかけろ。

勉強していると、人間関係、政治関係、いろんな問題でわからないことがでてくる。そういうときには、「金の動いた道を追いかけてごらん。いろんなことがわかるよ。」と教わる。

マサチューセッツ工科大・スタンフォード・ハーバードの世界の大学偏差値ベスト3がすべてアメリカの学校なのもうなづける。

 

みなさんも、「Follow The Money」を使って、知らないお金の一面を知ってみてほしい。

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