世の中は不公平だと言う人へ。

ガキの頃の自分は、今の自分を見てどう思うだろうか。

今の自分は、ガキの頃の自分に胸を張って幸せだと言えるだろうか。

人生とは、夢とは、幸せとはなんだろうか。

これは生き続ける限り決して埋まらない心の1ピースである。

ある人は言う。人生は夢だらけだと。

またある人言う。人生は地獄のなかの地獄であると。

世の中は不平等だ。

そんなことは子どもでも知っている世界の真理だ。

人間が存在する前の時代、例えば恐竜が生きていた時代にしても世界は弱肉強食だった。強い者が弱い者を無作為に殺し肉を食って生きてきた。

人間が活動を始めても変わらない。人間はマンモスを狩り、魚を捕り、食ってきた。

何千年もの時間のなかで人間のなかに叩き込まれた弱肉強食の理に立ち向かっても敵うはずもないし、変わるはずもない。

地球上では弱肉強食というルールが遥か昔から適用されているから。

現代の動物の王ライオンも、中にははぐれ者もいるし怠け者もいる。彼らは群れから淘汰されていく運命だ。事実そうなっている。

人間の世界も同じだ。はぐれ者もいれば怠け者もいる。彼らは社会や職場から淘汰されるだろう。

そうなった人こそがよく口にするのが

「世の中は不公平だ」

というどこにも間違えがない、批判のしようもない正論だ。

しかし周りの人の賛同はあまり得られないだろう。なぜだろう。正論なのに。

これをライオンを例に説明してみよう。

団体行動を乱すはぐれ者ライオンが群れから追放されて、「なんでおれがこんな目に。世の中不公平だ!」

と叫んでいるアニメを見たらどういう感想を持つだろうか。

わたしなら面白くて笑ってしまう。

人間の世界ではアニメではなくドキュメンタリーになってしまうだろうが、実際に全国各地で起こっているだろう。

大丈夫だ。世の中が不公平だなんて誰でも知っているから。

 

ねえママ

あなたは言ったじゃないか

嘘をつけばバチがあたると

神に祈れば救われると

苦労はいつか報われると

ねえママ

僕は知ってしまったよ

人間は皆平等だと

世界はあるがまま美しいと

それらは全くの詭弁であると     性善説/amazarashi

 

この唄の歌詞は心にくる。

当然のことを言っているのだけれど、私は心にきた。

われわれがこの不公平な世の中に、実は少し期待しているという真実を唄っているから。

これだけやったから認めてくれるだろう。これが達成できたから誉めてくれるだろう。私ってもしかしたら優秀なのかも。

こういった気持ちには誰でもなる。

そういう教育を受けているから。

子どもには夢ばかりを教え、キラキラした大人の世界を期待させる教育をしているから。逆に世界の不公平で汚い真実の部分は教育ではタブー視されている。

これにより、だれもが想像できるように、学生が社会に出て働き始めた途端、ギャップの凄さに押しつぶされてしまう。

 

否定されてしまった性善説の

後始末を押し付けられた僕らは

逃げ場もなく木箱に閉じ込められて

現実逃避じゃなきゃもう笑えねえよ   性善説/amazarashi

 

性善説も性悪説も結局言いたい事はだいたい同じなのでその話はまた機会があるときにするとして、

この世が不公平だと知った後にどう生きるか。

現実逃避じゃなきゃもう笑えねえ

という世界だということには概ね同意する。

しかし地球の歴史、人類史、世界史、日本史をみてみると、気持ちがぐっと楽にる。

なぜならそこには、何千年、何百年も前の人たちも我々と同じで、不公平さに押しつぶされて絶望している人がいくらでもいるからだ。

そもそも、そういう人がいなければ仏教やキリスト教など、神々に救いを求める宗教が存在し続けられないはずだ。

キリスト教でいうと紀元、仏教なら紀元前から信者を増やし続けている。

信者とは我々と同じく、世の中の不公平さに押しつぶされていた人たちだ。

 

もし世の中の不公平さに絶望しているのなら、歴史や哲学、宗教(特に仏教)などの書物を読むことを強く勧める。

学生時代に就職で役に立つと言われていた分野は人生では特に役に立たないことは身をもって学んでいるはずだ。

この不公平な世の中で、自分の人生とどう向き合っていくかを決める際、上に挙げた学問は必ず役に立つ。

世の中の流れを知っているものは、世の中を上手くわたり合っていく。

 

人生について深く考える機会に、

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