マーケティングの超基本アドバンテージ・マトリクスとは?

アドバンテージ・マトリクスとは、業界によって異なる事業特性を把握するためのフレームワークである。

 

アドバンテージ・マトリクス

事業特性を把握するフレームワーク。

業界で競合と戦う際の「手段の多さ」「手段による優位性の構築のしやすさ」によって4つのタイプに分類

・分散型

・特化型

・手詰まり型

・規模型

業界における事業の特性を知ることができる為、自社事業の方向性を検討する際に役立つ。

 

分散型事業

企業の売り上げ規模に関係なく売り上げが上がるが規模を大きくしにくい業界。

・競争する手段が多い

・規模化が勝因にならない

提供する商品やサービスが顧客に支持されることで収益を上げる。

ex,カフェ、美容院など

 

特化型事業

企業の売り上げ規模に関係なく売り上げが上がる。売り上げ規模を増えすこともできる。

・競争する手段が多い

・規模化も勝因の一つとなる。

特定の分野に特化して競合より優位に立ちながら収益を得る。

ex,専門雑誌、目薬など

 

手詰まり型事業

収益性と売り上げ規模に関係なくどの企業も売り上げが上げにくい。

・他者と差別化することが難しい

・質の同じ製品の低価格競争で皆が儲からない

業界自体が成熟期を迎え、競争力のない企業は淘汰されていることが多い状況で打ち手を考えることが難しい。

ex,途上国のセメント事業など

 

規模型事業

収益性と売り上げ規模に明確な関連性が見え、規模が大きくなるほど売り上げが上がる。

・競争変数は企業規模による低コスト

・開発や生産等でスケールメリットあり

規模化による低価格実現に加え、魅力的な製品・サービスも重要。

ex,鉄鋼業、半導体、自動車業界

 

アドバンテージ・マトリクスの活用例

・業界特性を知る

事業特性を基に戦略や方向性の検討

どの業界でどんなビジネスをするか、どの地域には何型の企業があるか、など

・自社の事業特性を知る

特化型・規模型への移行

1000円カットは、分散型の多い理髪店業界で、フランチャイズ化して規模型で参入した。

 

・業界定義を具体的に行い、事業特性を正確に捉える

スーパーなどの規模型事業、レシピ付きオーガニック食材などの特化型事業、商店街や八百屋などの分散型事業

・国によって異なる業界の事業特性に注意

途上国では小規模な分散型が多い、アメリカのウォールマートでは企業が集合した規模型が進んだ。

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